ソーイング(部分縫い)★斜め切りポケットの手前袋布いろいろ

斜め切りポケットはパンツに使われることが多いポケットです。
見た目は同じでも袋布の仕様にいくつかのタイプがあり、
代表的なものを以下に4種類あげてみました。
次からはそれぞれの仕様について解説したいと思います。
素材によって向き不向きはありますが、お好みの方法を選んでください。

1.手前袋布のみ

手前袋布と表のポケット口を直接縫い合わせる仕様で一番簡単な構造で、ポケット口が開いた時に手前布が直接見えます。
素材は以下のようなものを使用するのがよいと思います。

・同色の裏地
・あえて見せたい裏地
・表地が薄ければ共生地
・薄手の別生地

2.手前袋布+ポケット口見返し(上乗せ) 

1.の裏地にポケット口の見返しを上乗せした形です。
裏地と直接接ぐよりも高級感のある仕様といえます。

私自身は、表地の動きが大きい場合に使うことが多いです。
(カットソーや織りのあまいものなど)

ポケット口見返し端をロックしてから裏地の上にぐるっと縫いつけます。

3.手前袋布+ポケット口見返し(接ぎ)

手前袋布とポケット口見返しを接ぎにしたもので、一般的な仕様だと思います。
裏地と見返しを接いで、縫い代を始末し、裏地側に片倒しします。

4.手前袋布+続き見返し 

3.の見返しと本体表地のポケット口をくっつけた仕様です。
裏地と続き見返しを接いで、縫い代を始末し、裏地側に片倒しします。

3.の袋布の場合の、あとのポケット口との接ぎの工程を省略できます。
表地の動きが大きかったり弱い素材の場合は、ポケット口の強度が不足してしまう恐れがあります。どうしても続き見返しにしたい場合はポケット口にテープなどを裏打ちするなどしたほうが良いと思います。

5.アレンジ(手前袋布+脇布) 

こちらは手前袋布と脇布を続けてひとつのパーツにして作る方法です。
以下のような仕様があります。
※画像は表地1枚の場合です。その他の仕様は2.~4.を組み合わせた仕様になります。

・表地1枚
・裏地1枚+脇布(上乗せor接ぎ)
・裏地1枚+脇布(上乗せor接ぎ)+手前見返し(上乗せor接ぎ)

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